2018/08/13(月)
【なぜ??】↓↓こんな人をよく見ませんか?
カテゴリー:腰痛
from 整体院 栞 作本哲麻
広島県呉市広の整体院より・・・
もう少しでお盆休みですね。
道路の渋滞はどうなるでしょうか?
今日は質問をいただいたのでお答えします。
その質問は
【なぜ、腰・背中が曲がるのか?】
ということです。
これについてお答えできればなと思います。
まず、高齢者の背中が丸くなるのは
「老人性円背(ろうじんせいえんぱい)」の可能性があります。
歳を重ね身体が衰えてくると
身体の見た目にも変化が現れます。
しわや白髪は自ずと出てくるものですが、
手足が細くなり極端に腰が曲がっている
高齢者を目にすることがあることでしょう。
この症状は老人性円背というものです。
なにが原因でこのようになり、
どのように対応するのかお話しさせていただきます。
老人性円背とは?
高齢者の背中や腰が大きく曲がった
状態のことを指します。
女性に多く見られ、脊椎の椎間板が
変形したことで起きます。
他にも骨粗鬆症などの症状で弱くなった
胸椎や腰椎に力が入ったときに圧迫骨折をして、
その骨折を繰り返すことで次第に丸くなるのです。
症状としてはそれほど痛みを
感じることはないですが、
背筋を無理に正そうとすると
背筋の骨折や脊椎損傷になる場合もあります。
骨粗鬆症を伴っての圧迫骨折だと、
痛みがなく骨折をしているとの
実感がないまま腰が曲がっていきます。
このため本人は老化の自然な
現象との認識を持つかもしれません。
気づかず、いつの間にか曲がってきたとよく言われます。
また普段の生活で重いものを持ったり、
尻もちをつくことで圧迫骨折をすることが
あるので注意が必要です。
原因は?
1番の原因は
加齢により骨に変形や摩擦が起き、
骨密度が低くなることが原因です。
その状態で無理に力が入ったり、
椎体を圧迫するような動きを
取ったりすると圧迫骨折を引き起こします。
圧迫骨折を何度も繰り返すことで背中が丸みを帯びてくるのです。
治療法は?
カルシウム摂取を心がけ、
骨を丈夫にすることで圧迫骨折を
防げるようになります。
ビタミンDやマグネシウムは
カルシウムの吸収を良くする作用
があるので一緒に摂ると効果的です。
太陽の光に浴びると
いいとよく聞きませんでしょうか?
背中が曲がった状態で
無理に伸ばすとさらに悪化する
恐れもありますが、
無理なく上半身の筋肉や
骨格をほぐす運動が有効になります。
できる範囲でいいので胸を張ったり
背中を伸ばしたりする動きで可動域を広げていく感覚です。
正しい姿勢を保つ目的でコルセットや
サポーターをつけておくのもいいと思います。
老人性円背で強いて挙げる
痛みが出る箇所は首回りと腰回りです。
それぞれ変形が大きい場合に痛みを発生します。
もし、そのような方を
介護をする際は痛みのある箇所に
注意を払いながらゆっくりと行うようにします。
身体に力が入る動きのときは動作の
サポートをして背中に負担がないようにしたいです。
老人性円背になると腰をかがめた姿勢に
なるので視界が低く、上部への注意が疎かになりがちです。
歩行の際の介護は上部への注意を払い、
室内では頭上に物を置かないようにします。
老人性円背は高齢者特有の症状ですが、
それだけに予防もできるものです。
日頃からカルシウムを多く摂り骨密度を
高くするように食生活を心がけ、
適度な運動で身体を鍛える意識が必要になります。
少しでも長く元気でいてほしいという家族の思いが
高齢者をその気にさせ、病気予防に一層の関心を寄せることにつながるはずです。
最後までありがとうございました。